競売を回避!任意売却と自己破産して借金を免責にして再起した例
ローン問題に関しては、まだ大丈夫と思っていても すぐに状況が悪くなるケースも少なくありません。
ここで、たった1年半で事態が悪化し 自己破産してしまったケースをご紹介したいと思います。
2階建てのアパートを所有していたAさん。
各フロア4部屋ずつの8部屋あり、1階の3部屋は家族が使用し、残り5部屋を賃貸していました。
そして、家賃収入は月25万円~30万円。部屋を使用している2人の息子はフリーターのため、賃料を支払っていませんでした。
そのため、毎月の返済額50万円は厳しく、2ケ月も滞納していたのです。
そこで専門家に相談するわけですが、「何とか頑張ってみよう」と その時には専任媒介契約は結びませんでした。
ところが1年半後、事態はますます悪化。5ケ月の延滞で、銀行からは「競売にかける」と言われている状況でした。
さらに、サラ金やカードローンによる借金も 約400万円ありました。
この段階で再び専門家に連絡を入れるわけですが、このときAさんは すでにアパートの任意売却と自己破産を決意していました。
そして、この専門業者とは任意売却専任媒介契約を結び、自宅近くの弁護士も紹介してもらったのです。
債権者側は任意売却に同意し、物件の販売から3ケ月後には3800万円で買い手が決まりました。
他方 自己破産の手続きも滞りなく行われ、3000万円近くあった借金が免責されました。
Aさんは一からの出直しとなりましたが、この破産を切っ掛けに 2人の息子も目を覚まし 職に就いたそうです。