
住宅ローン返済に悩んだ時に相談する相手
住宅ローンの返済が色々な事情によってできなくなることがありますが、そんな時には自分ひとりで抱えこまずに相談をすることが大切です。
しかし、ここで注意してほしいのが「相談する相手」です。
物知りや信頼できる人と言われて、頭に思い浮かぶ人はいますか?
「はい」という方。実際にその人は専門家であったり、きちんとした知識を持っている人でしょうか。
実は物知りであっても、聞きかじりだったり想像や聞いた話・・・の「物知り」なだけでは逆に鵜呑みにしてしまうと危険な場合があるのです。
ここではちょっとした体験談をご紹介します。
住宅ローンが支払えなくなった結果、マイホームが競売に・・・というHさんの話です。
Hさんはこのことでこれから先どうなるかもわからないし、なにかと不安がいっぱいになり、大学生の時から何かあると相談に乗ってくれるAさんへと相談することにしたのです。住宅ローンが支払えなくなったり、その前にも何度か相談をしようとは思ったけど、会社の倒産や転職、減給などなど・・・毎日疲れているのと現状を話したくないというのもあり、疎遠になっていたのです。でも、このままどうなるんだろうという気持ちは日に日に大きくなっていき、相談をすることにしたのです。
そして相談の結果、Aさんが教えてくれた方法。
「住宅ローンは支払えなくても、そこに住んでるんだし、居住権があれば強制的に追い出しなんてむりだろ。何かあれば、家賃程度の支払いをすれば?」
居住権があるから、競売で落札されても居座ることができるんだ・・・。
すっかりスッキリした気持ちで、悩みが解決した気分でいたHさんのマイホームは競売で数か月後に知らない人が落札。
しかし買受人に、居住権の話をして追い返していていたところ、本当に買受人がなくなったのでAさんに感謝していたところ裁判所より一通の通知が届きました。
その内容は「引き渡し命令」。
そして、それからは強制執行が行われることになって、なんとか退去はしたものの、買受人を追い返した結果が裏目にでてしまい、家賃相当額の損害賠償金や所有権移転前までの管理費や滞納金の立て替え分、強制執行にかかった費用などなど・・・ありとあらゆる費用の訴訟を起こしてきました。こうなってから専門家に泣きついたHさんですが、結果的には買受人にあとは一生懸命対応していくしか方法はありません。
落札後、買受人が数回話をしに来ている時点で正しい知識があれば・・・専門家に相談をしてれば、このような結果にはならなかったはずです。

