住宅ローン返済ができない時によってくる悪者
よく「人の心につけ込んで・・・」と言う言葉がありますが、住宅ローンの返済ができなくなったときがまさにそういう時かもしれません。
悪徳業者と言われる業者や、さまざまな「お金になる」と思った人が寄ってきます。そのなかには、善意を持った人もいれば悪意を持った人もいますし、専門的な知識を持っている人もいます。悪意のある専門的知識を持った人・・・というのは、一番の敵と言えるかもしれません。
ビジネスとして活用される競売として「配当要求終期の公告」が裁判所に掲示されると債務者に対して債権を持っている人は名乗り出ることができます。またその裁判所に行けば公告を閲覧できるということは、それを見て訪問したりダイレクトメールを送ったりするのです。
競売=お金がないと思っていたら大間違いです。お金に困っているからこそ、そこを狙って行くのです。
実際にそれにハマってしまった方がKさんです。
Kさんは、裁判所に配当要求終期の公告が掲示されてから、訪問客やら任意売却のダイレクトメールがうんざりするほど届くようになりました。
しかも、訪問客もすべてが裁判所の掲示から来た人ばかり。
訪問客はは心の弱いところをつけ込むような宗教や何かしら運が良くなる商品の販売、そして任意売却を勧める不動産業者などでした。
その中にKさんが気になった人がひとりいました。話を聞くと「他社ともお話をしたかもしれませんが、20?30万程度が多いと思いますが、私なら家は確実に売却できて、そのうえ200万円は手元に残します。」
任意売却専門業者は色々来たけど、こんな良い話はなかったしその20?30万円も結局は引っ越し費用・・・
そう考えたら、確実に!と思って、Mさんに自宅売却をお願いすることにしました。しかし、このMさんはコンサルタントで不動産業者のCさんを紹介されたのです。そしてCさんは広告宣伝費を請求してきましたが、不動産取引には仕方ないことかと了承し、宣伝費用5万円を支払いました。
が、なかなか売れたという話がなく、Mさんに連絡をすると不動産業者に連絡をしてくれて広告宣伝を強化しようということで追加で10万円と言われました。
この時点でおかしいとは思いつつも、売却したいし・・・と思う気持ちで言うことを聞いた結果、一度だけ買付はありましたが、債権者と金額的な交渉で上手くいかず競売で落札される結果になったのです。
こんな状況ではKさんが怒るのも無理ないですが、コンサルタントと不動産業者のMさんとCさんからは「販売はきちんとしていた」「絶対に売却できるとは言ってない」とのもっともらしいことを言われて謝罪もなしだったのです。
そのうえ経験を活かして仕事をしないかと言われる始末。当然のことながら断りましたが、それ以来Mさん・Cさんとは連絡がつかないそうです。
結果が思うように行かないだけでなく、何もしてくれずにお金だけ持っていく話もあるので、うまい話には十分注意しましょう。