複利
有名な学者である天才アインシュタインは、「人間の発明した仕組みでもっとも驚くべきものは複利である。」という言葉を残しています。
複利とは、複利法によって計算された利子のことで、利子を元金に組み入れて次の利子を計算することです。複利では雪だるま式に借金が増えていくので、大変危険なものだとされています。
また、複利は重利とも言い、反対語が単利になります。
複利で例えば、100万円の借金をしたとします。
これが複利で年利20%だとすると、1年後に100万円+100万円×0.2=120万円、2年後に120万円+120万円×0.2=144万円、3年後には144万円+144万円×0.2=172万8千円となります。
実際には返済をすることで元金と利息が減っていきますので、あくまでもまったく返済をしなかったときのことですが、100万円の借金が3年後には172万8千円になっているのです。恐ろしいですよね。
複利計算については借金よりも資産運用、つまりお金を儲けるほうに使われるのが一般的です。100万円の資産が3年後に172万8千円になれば、こんな良いことはないですよね。
借金についても複利計算がないわけではありませんが、貸金業者は出資法を厳守していますので、複利計算ではそれに違反してしまう可能性がでてきます。
そのため、貸金業者は複利ではなく、単利で営業するのが普通です。
複利で営業するところと言えばヤミ金融業者になりますが、複利と単利では同じ金利でも全然意味が違いますので、ヤミ金融業者は年率何%というだけでは計れないほど、金利が高いということです。