単利
単利とは、雪だるま式に借金が増える複利とは違い、金利に金利がつかない計算方式になります。
複利は発生した金利分が自動的に元金に組み込まれ、元金が積み上がることでさらに金利が増えてどんどん借金が膨らんでいく計算方式です。
一方の単利は、金利が発生するのは元本だけになり、発生した金利はその後も金利分として計算されていきます。
例えば、年利20%の単利で100万円借りたとします。1年後には、100万円+100万円×0.2=120万円、2年後には100万円+100万円×0.2+20万円=140万円となります。
2年後にプラスされている20万円というのは、1年後の金利分のことです。少しも返済しなかった場合には、毎年100万円の年率20%である20万円が加えられていくということです。
つまり、3年後には160万円、4年後には180万円、5年後には200万円という具合です。
複利の場合には毎回発生した金利分元金が増えていきますが、単利ではそうしたことはありません。
もちろん、これは借金を少しも返済しなかったときの話で、実際には返済した分の元金や金利が減っていきますので、上記のようには借金は膨らまないと思います。
利息制限法や出資法の計算方式がこの単利であるため、一般的には貸金業者は単利での営業になると思います。