年率29.2%で借金する
貸金業法の改正によって、貸金業者の貸出金利の上限が低くなります。しかし、段階的に上限金利を引き下げるようですし、過去の貸付分の金利について変わるわけではありません。
消費者金融業者は、2000年に貸出金利の上限が年率40.004%から年率29.2%に引き下げられてからは、概ねどこも年率29.2%で貸し出しを行ってきました。
現在、消費者金融業者を複数利用しているという人は、ほとんどの人が年率29.2%の金利でお金を借りていると思います。
では、この年率29.2%の金利でお金を借りた場合には、いったいどのぐらいの利息を支払うことになるのでしょうか。
50万円を年率29.2%で借入したとしましょう。毎月の返済額を1万5000円として、シュミレーションしたいと思います。返済は月に1回とし、30日サイクルで計算していきます。
1ヵ月後の利息は1万2000円になりますので、1万5000円支払ったときの元金充当は3000円です。よって、1ヵ月後の借金は49万7000円になるということです。
2ヵ月後には49万3928円、3ヵ月後には49万782円、半年後には48万883円、1年後には45万8842円といった具合になります。
1年間で支払う金額は、合計で18万円になります。支払いは18万円ですが、借金は50万円から45万8842円にしかなっていません。つまり、借金元本自体は4万円ほどしか返していないということです。
当然、残りの14万ほどは利息として支払ったことになります。50万円借りても毎月の返済が1万5000円だと、毎月1万円以上の利息を支払い続けることになるのです。