年率29.2%の借金を放置した場合
大手の消費者金融業者などは、今後の貸出金利の引き下げ規制を前倒して、金利を年率20%から15%にしていますが、まだまだ年率29.2%で営業している消費者金融業者は多いと思います。
また、法律で貸出金利が引き下げられたとしても、既存契約の金利が変わるわけではありません。そのため、これからも年率29.2%の金利を支払っていかなくてはいけない人が多いと思います。
では、年率29.2%の金利で借入し、その後返済の途中で経済的に厳しくなり、返済をしないで放置した場合、いったいどのように金利が発生していくのか想像できるでしょうか。
年率29.2%の借金を放置した場合、金利によって借金がどのようになるのかを説明したいと思います。
複数の消費者金融業者から借入をして、借金元本が300万円の人がいるとします。借金が300万円ぐらいから返済が厳しくなる人が多いので、この例えはリアルだと思います。
年率29.2%で借入元本が300万円だと、300万円×29.2%÷12=7万3000円というのが1ヶ月で発生する金利になります。
2ヶ月放置すればその倍の14万6千円が、3ヶ月だと21万9000円の金利が発生することになります。
半年経てば43万8000円です。借金元本と合わせて343万8000円が借金の総額となってしまいます。
仮に3年間まったく返済をしなかった場合には金利が262万8000円になり、借金は元本と合わせて562万8000円になります。
こうなると、ほぼ返済するのは不可能ですね。年率29.2%の金利というのは、どのぐらい危険な金利なのかわかると思います。