変動金利の未払い利息
住宅ローンを変動金利で借入している人は、固定金利で借入している人よりも金利については勉強しておくことが大切だと思います。
変動金利は10年物の長期国債を指標とする長期金利によって変動しますので、世の中の金利動向には敏感にならなければいけません。
変動金利で怖いのは、金利が上昇することで発生する未払い利息です。
変動金利では金利が変動しても支払う金額は一定です。金利の変動によって何が変わるかと言うと、支払う利息が変わるのです。
支払う利息が変われば、元金に充当される金額も変わります。そして、金利の上昇で支払う利息が高くなりすぎると、利息が毎月の返済額を超えることがあります。
返済額を超えた利息分を未払い利息と言います。未払い利息が発生すれば、当然それを支払わなければいけません。
しかも、後からではなく、すぐに支払わなければいけないのです。
未払い利息が発生すれば、その月の返済額がいつもよりも多くなりますし、それなのにまったく元金に充当されず、借金を返していないことになります。
未払い利息が発生する分岐点を出す方程式は、毎月の返済額÷ローン残高×12×100=未払い利息が発生する金利になります。
毎月の返済額が10万円でローン残高が2000万円なら、10万円÷2000万円×12×100=6%ということです。