年率10.95%で支払う金利
多くの貸金業者は、お客さんへの金利を年率で表示しています。でも、事務処理上はすべて日歩で計算しています。
返済は年単位ではありませんので、1日単位で金利を計算しているのです。
金利の低い貸金業者や、優遇金利などを儲けている貸金業者では、日歩4銭や日歩3銭、日歩2銭といった金利を設定しています。
日歩4銭は年率14.6%、日歩3銭は年率10.95%、日歩2銭は7.3%になります。貸金業者の広告で、この金利を見たことがあるという人も多いと思います。
では、実際に年率10.95%の金利だと、どのぐらいの負担になるのかを見ていきましょう。
年率10.95%で10万円借りた場合には、少しも返済しなければ1年後には1万950円の金利を支払わなければいけません。
借入金額が20万円ならその2倍、30万円なら3倍の金利が発生するということです。50万円の借り入れなら1年後の金利は5万4750円ということですね。
ただ、実際には毎月返済していくことで元金が減っていきますので、支払う金利はこれよりも少なくなります。
仮に50万円を1月1日に借入れて、それを毎月せっせと返済していったとします。
毎月の返済額を3万円とすれば19回払いとなり、最終的に支払う金利の総額は4万4707円になります。月で割ると2353円です。
毎月の返済額を2万円とすれば29回払いとなり、最終的に支払う金利の総額は6万9970円になります。月で割ると約2413円です。
毎月の返済額を1万5000円とすれば40回払いとなり、最終的に支払う金利の総額は9万8674円になります。月で割ると約2467円です。
毎月の返済額を1万円とすれば68回払いとなり、最終的に支払う金利の総額は17万506円になります。月で割ると約2507円です。
毎月2500円程度の金利を支払うことで、50万円を一括返済しなくても良いということになります。この程度なら、少し節約すれば借金を積み重ねるということはないはずです。