全然審査になっていない
貸金業者がお金を貸すときには、必ず貸付審査を行います。これは当たり前のことで、貸付審査をしないところはありませんよね。
でも、貸付審査と言っても、その精度は疑問です。大手の貸金業者ではコンピュータを使って行っているのですが、それについても精度は大いに疑問です。
消費者金融業者で勤務しているときには、こんないい加減な審査で良いのかと正直思っていました。
消費者金融業者は、いかにスピーディーに受付から融資までを行うかが重要です。消費者金融業者の売りはスピードにありますので、当然ですよね。
申込みしてから融資まで1週間もかかるというのでは、誰もそんな高い金利で借りません。
それに、消費者金融業者は手軽に融資を受けられるということを最大の魅力としています。
そのためには簡易審査を売りにしなければならないのですが、その審査の仕方は大雑把も良いところです。
申込者の借入状況や収入はチェックしますが、その人の返済能力がどのぐらいなのかは調査しません。
年収が1000万円ある人でも、返済に回せるお金は3万円しかない場合もありますし、年収が300万円の人が毎月10万円返済に回せるということもあるでしょう。
申込者の支出について調査しないので、全然審査になっていないということです。
人を見て貸していた時代ならまだしも、コンピュータが少ないデータから審査しているのですから、精度が悪くても仕方がないですよね。多重債務者が増加したのも頷けます。