差押されないもの
債務者が1番恐れる回収方法は、何と言っても差押です。ただ、差押と漠然にはわかっていても、どういったものが差押えられるのかは知らない人が多いと思います。
貸金業者に差押をされると、家財道具のすべてを持っていかれると思っている人がいますが、これはすでに過去の話です。
今は差押と言っても、いろいろと持っていかれることはありませんので、安心してください。
民事執行法では、債務者の生活に欠くことのできない衣類や寝具、家具、台所用具、畳および建具の差押が禁止されています。
さらに、債務者の生活に必要な食料やお金、自営業なら業務に欠かせないものなども差押が禁止されています。
では、いったい何が差押されるのかと言えば、ブランド品などのいわゆる贅沢品です。
でも、差押までされるような債務者宅には贅沢品などないのが普通ですよね。そのため、今は家財道具の差押というのは実際には存在していないのです。
貸金業者から差押をするぞと脅されても、別に何てことはないのです。差押えられるものなどないのですから。
ただ、給与は別です。給与は全額ではないにしても、その一部が差押えられてしまいます。これは注意しなければいけません。