形だけと言われた身元保証
金融関係の会社の場合には、入社するのに身元保証人が必要となってきます。
このとき、ほとんどが本人の親が身元保証人になりますが、親が身元保証人に難色を示すことがよくあります。
実際、私の親は大丈夫でしたが、私の後から入社してきた後輩のうちの何人かは、親が身元保証人を拒否するということがありました。
金融業界などに縁がない人にとっては、身元保証人と聞くと警戒してしまうのでしょう。
常識からすれば、成人した子供がしたことについては親に責任はないわけですから、身元保証しなければ入社できないというのがそもそもおかしな話です。
このことについては金融業界の中でも疑問に思っている人も多いでしょうが、それでも会社の取り決めに逆らうことができませんから、会社の担当者は親を説得することになります。
その際、「形だけのものですから」と言って説得するケースが多くなります。
身元保証人になると、本人が会社に損害を与えたときにその責任を取らなければいけないと言ってしまうと、説得になりませんよね。
そのため、形だけと言って身元保証人になってもらうのですが、もし何かあったときには、それは形だけでは済まされなくなってしまいますので注意が必要です。
身元保証人とは、何かあったときに損害を弁済するという人になりますので、それに形だけというのはあり得ません。
契約書に、形式的なもので実際には弁済しなくても良いと書いてあれば別ですが、そんなことが書いてある契約書はありません。それでは身元保証人になりませんよね。
形だけと言うのは説得するために使用しているだけなので、本気にしないようにしましょう。とは言っても、金融業界なら普通は身元保証人になるのが普通ですけど。