手形保証の基礎知識
手形の保証人になる前に、覚えておいたほうが良い点がいくつかあります。
手形の保証人は、手形に書かれた金額の支払いを保証するもので、手形の額面を借金だと考えればわかりやすいかもしれません。
手形の額面が100万円となっていれば、それの保証人になるということは100万円の借金の保証人になのと同じということです。
しかし、借金の場合と手形の場合で決定的に違う点は、金利です。手形の場合には、商法で定められた年率6%の金利が最大になります。
一方、借金の場合には金額によって年率15%から20%の金利が最大となっています。借金に比べて手形は金利が低く、保証する金額が金利でそれほど高くにはならないということです。
しかも、手形の保証人の場合には、手形の支払期日から1年間の期間限定での保証になります。支払期日から1年過ぎれば、もう保証人には支払い義務がなくなるというわけです。
このことは通常の借金の保証人とは大きく違う点になりますので、要チェックしておいたほうが良いでしょう。
このことを知らないで、数年前の手形に暴利をつけられた金額を請求されてその通りに支払ってしまうと、大損することになりますので、気をつけましょう。