根保証とは
保証契約には通常の保証契約の他に、根保証契約というものがあります。
通常の保証では、金銭消費貸借契約1件ごとに金額や返済方法、返済期限などを決め、その契約1件の返済についてのみ保証するというものです。
1回の借入に対してその返済を保証するというのが、通常の保証になるのです。
それに比べて根保証では、借入1件ごとではなく、将来的に行われる借入の支払いについても保証するというものです。
銀行や消費者金融業者などでは、単発の借入で取引が終わるという形にはしていません。50万円融資したら、それを完済するまでは新たに融資をしないというわけではないですよね。
普通は、借入枠を50万円や100万円として、その枠内で継続的に借入と返済を繰返すことが多いです。
消費者金融の多くは融資枠を決め、その中で自由にキャッシングできる契約になっていますよね。
根保証では、そうした継続的な借入について保証するというものなのです。
そのため、最初は10万円の借入を保証するものでも、それがいつのまにか50万円の借入を保証することにもなるのです。
ただ、平成16年に行われた民法の改正で、相当の期間を過ぎたり、状況が大きく変わった場合には、保証人が根保証を途中で解約する権利が認められています。
この権利によって多少は保証人の負担が減りましたが、根保証がリスクの高い保証人であることには違いありません。