保証人を全く審査しない
貸金業者が保証人をとるケースは、新規貸付時、増額貸付時、回収時の3つがあります。
新規貸付時に交わされる保証契約では、どの貸金業者も保証人の信用情報を調査してから契約を行なっています。
増額貸付時においても、中には無審査というところもありそうですが、概ねは保証人の信用情報を確認しているはずです。
しかし、回収時に契約する保証契約については、多くの貸金業者は保証人の信用情報を全く参考にしていません。
回収時に保証契約を結ぶケースでは、基本的には長期延滞者に対する緊急措置になります。
延滞が続いて信用を失った顧客に対して、支払いを期限などを譲歩する代わりに、保証人を用意しろということです。
この場合の保証人は、債務を保証する人と言うよりは、債務者本人以外にもう1つ督促先を作るためと言ったほうが正確かもしれません。
貸金業者もこの場合には保証人から本気で回収しようとは考えず、主債務者と連絡をとってもらおうという程度の位置づけになるのです。
そのため、主債務者と連絡がいつでもとれるという人なら誰でも良く、家族や兄弟、会社の上司といった人を保証人にすることが多いのです。