ヤミ金は始めるのが簡単
ヤミ金融業者による被害がなぜなくならないのかというと、ヤミ金融を始めることがとても簡単だからというのが理由の1つになっています。
中核をなすヤミ金融業者を元締めしているのは暴力団です。暴力団は資金を提供して、利益を吸い上げるだけになりますので、営業はチンピラのアルバイト君になります。
ヤミ金融業者の社員を求人チラシで募集していることもよくありました。チンピラのような下っ端になり、ヤミ金融のノウハウを覚えることはそれほど難しくはないのです。
そして、下っ端は次々と独立していきます。ノウハウさえあればヤミ金融業者になるのは簡単です。問題は資金面ぐらいですが、これも大した問題ではないのです。
ヤミ金融を1から始めるにあたっての資金は、正規の貸金業者から調達すれば良いのです。
大手の貸金業者になれば、借入件数が3件以内で収入が少しでもあれば借入は可能です。
複数の貸金業者から借りるだけ借りて、後は1回も返済しないで逃げてしまえば資金はできてしまうのです。
貸金業者のおかげで強盗件数が増えたと言う人がいますが、これは逆です。強盗するよりも楽にお金を手に入れられる貸金業者があるからこそ、強盗件数が押えられているのです。
資金が用意できれば、後はチラシをまいたり、広告を出せば良いだけです。
知り合いのヤミ金融業者や名簿屋から顧客名簿を買い取ることもできれば、さらに商売は楽になります。ただ、振込口座を用意するのは少し手間になります。
まあ、自分の預金口座を売りたい多重債務者は多いので、これも苦労するほどでもないでしょうが。
ヤミ金問題の根本には格差社会あります。格差社会がなくならないかぎりは、この問題が解決されることはないでしょう。