架空請求
ヤミ金融から派生したものに、架空請求というものがあります。架空請求を行っているのはヤミ金融業者であり、新たな悪質業者が現れたわけではありません。
架空請求とは、主に携帯電話サイトやインターネットサイトの登録料や通信料などをでっち上げて請求する詐欺のことです。
景気が悪くなればヤミ金融業者も普通の企業と同じように利益を出せなくなります。
いくら強引な取立で債務者からお金をむしり取ると言っても、債務者にお金がなければどうすることもできませんよね。
そこで経営が立ち行かなくなったヤミ金融業者によって、架空請求が開発されたのです。
ヤミ金融業者は多くの多重債務者の個人情報を所有しています。その膨大な個人情報を使って、架空請求を始めます。すでに架空請求ができる下地が整っていたということですね。
また、架空請求で要求する金額は10万円ほどと小額になります。支払いをしなければ法的手続きになって差押をすると言われると、つい支払ってしまう人がいるのは仕方がありません。
携帯電話やインターネットの有料サイト料という名目だと、知らないうちにそういったサイトに行ってしまったのかも知れないとなるのです。
誰もが騙されてお金を支払ってしまうわけではありませんが、中には支払いをしてしまう人がいるのは必然ですよね。
架空請求の被害が多かった2003年は、架空請求の件数は13万件を超えていたと言われています。まさに数打てば当たるという感じですよね。
そして、架空請求に対する免疫が消費者の中に広まっていくと、もうこの手は通用しなくなりますので、今度はオレオレ詐欺に形が変わったのです。