弁護士は頼りになるか?
ヤミ金融業者にもいろいろありますが、すべての業者がその所在地が不明になっているわけではありません。
ヤミ金融業者は普通に貸金業者として店舗を持っていることも多いです。私が勤めていた消費者金融業者の隣では、平気でヤミ金融業者が営業していました。
隣のヤミ金融業者の場合、警察に摘発されてはまた別のヤミ金融業者が入居するといった感じでした。
私の勤務していた消費者金融業者とグループであるかのように見せかけるため、女性従業員の制服を全く同じにした業者もありました。このときは笑ってしまいました。
このように、ヤミ金融業者は普通に店舗を持って営業しているのです。
そうした店舗持ちのヤミ金融業者に対しては、弁護士は頼りになると言えます。ヤミ金融業者は店舗を構えても、できるだけ目立たないように営業するのが普通です。
警察に見つかりたくないということですよね。被害者が弁護士に依頼すると話が大きくなり、警察に見つかってしまう可能性が高くなります。
そのため、店舗持ちのヤミ金融業者は弁護士がとても苦手なのです。また、無店舗で携帯電話だけで営業しているようなヤミ金融業者の場合にも、弁護士は実は頼りになります。
弁護士は無店舗のヤミ金融業者に対しては何も有効な手を打つことはできませんが、弁護士が介入したことで債務者が支払いをしなくなるため、自然とヤミ金融業者は手を引くことになるのです。
弁護士からヤミ金融業者への支払いを止めるように言われると、債務者はもう支払いをしませんよね。ヤミ金融業者は支払いをしない相手に時間をかけることはしません。