許容されない借入
ここに1ヶ月の給料が手取りで20万円の人がいます。ボーナスはなく、他に収入と呼べるものは一切ありませんし、貯金もありません。
この人は一人暮らしの男性で、家賃が8万円、光熱費が2万円、食費が5万円、通信費が1万円、その他の雑費が1万円で、毎月の固定支出が17万円になります。
その他、毎月の交遊費や服代、デート代などがかかりますが、それを残った3万円の中でやりくりしていました。
あるとき、彼女と付き合って1年の記念として、海外旅行を計画します。旅行代金で30万円、現地での小遣いとして20万円が必要になります。
この人はお金がないのでクレジットカードのキャッシングで50万円を借入れます。その契約内容は返済回数が20回で月々3万2000円となりました。
予想通り旅行先では20万円をすべて使い切り、いよいよ翌月からキャッシングの支払いが始まることになります。
さて、この人の現在の状況をもう1度見てみましょう。毎月の収入が20万円、毎月の固定支出が17万円です。毎月3万2000円の返済は固定支出になりますので、ここに加わることになります。
そうすると支出は20万2000円となり、固定支出だけでオーバーしてしまいます。
もちろん、この他にも交遊費や服代なども毎月かかりますし、何か臨時出費が発生することも考えられます。
このケースは、自分の経済状況で許容されない借金をしてしまったというものです。この人のようには絶対にならないように気をつけましょう。