携帯電話料金が跳ね上がるリスク
消費者金融によっては、利用者から携帯電話の明細書のコピーを受け取るところがあります。
私が勤務していた消費者金融でも固定電話がないときには、携帯電話の明細書のコピーをもらい、本人の住所と携帯電話の番号を確認していました。
私の勤務していた消費者金融は大手ではありませんので、申込者の多くは多重債務者になります。
多重債務者にはお金がないというのは常識で、さぞ節約生活を強いられていると思いきや、携帯電話料金がとても高い人が多かったのです。
借金の理由が水商売につぎ込むためだとすれば、その理由も納得できます。男性ならホステスに、女性ならホストにたくさん電話をすることになり、それで携帯電話料金が高くなるということです。
また、それ以外で考えられるのは、貸金業者への連絡回数やその通話時間が長くなり、それで携帯電話料金が高くなっていることが想像できます。
むしろ、多重債務者の携帯電話料金が高いのはこちらの理由が主流ではないかと思います。
貸金業者の督促方法の主流は、利用者の携帯電話に電話することです。しかし、そのほとんどが留守番電話になります。
貸金業者は留守番電話になれば、連絡依頼をするのが一般的です。携帯電話の留守番電話とは言え、誰が聞くかわかりませんので、安易に支払いについては吹き込めません。
「至急で電話ください」といった形が多いはずです。そして、この形だと、利用者のほうから貸金業者に電話をしなければなりません。
しかも、融資申込についてはフリーダイヤルでも、返済についての相談は支店の電話番号というのが多いです。
そうなると、電話料金はかかってしまいますよね。すぐに返済ができるなら通話時間は短いですが、そうでない場合には通話時間が長くなることも多いでしょう。
また、電話をかけなければならない貸金業者が多ければ、それだけ通話料は跳ね上がります。
借金をすると思いがけず携帯電話料金が高くなることがありますが、それも必要経費として承知しておかなくてはならないでしょう。