クレジットカードのショッピングが変わる
クレジットカードのキャッシングは改正貸金業法の影響を受けますが、ショッピングについては改正貸金業法の規制対象とはなりません。
しかし、クレジットカードのショッピングや各種ローンを規制している割賦販売法も2010年中に改正されることになりますので、ショッピングについても変わります。
まず、クレジットカードを入会したり更新したりするときには、年収をベースとした支払可能見込額が調査されます。
年会費がゼロのクレジットカードを作るときでも所得証明が必要になり、他での借入についても全て調査されて審査の対象とされてしまいます。
ショッピングを利用するときには、通常の1回払いは今まで通りですが、分割払いとリボ払い、ボーナス払いの利用額には法的な制限がかけられるようになります。
これらの利用限度額は、「支払可能見込額×一定の割合」で制限されます。
例えば、年収440万円で4人世帯・持ち家なしの場合、支払可能見込額は440万円?240万円(生活維持費の目安)=200万円が目安となります。
また、商品の分割払いなどの債務がある場合は、その年間支払見込額を差し引いた金額が、支払可能見込額となります。
ここに一定の割合を掛けて出た金額が、クレジットカードでの分割払いやリボ払いの“総限度額”となるのですが、この一定の割合というのがまだ決まっていません。
この利用限度額はクレジットカード会社ごとの限度額ではなく、すべてのクレジットカードの限度額の総額になります。
今まではクレジットカードをたくさん持つことで高額なショッピングがすることができましたが、今後はクレジットカードをたくさん持てば、1枚あたりの限度額が低くなるということです。
割賦販売法の内容については完全施行までまだいくつかの変更があるかもしれませんが、クレジットカードのショッピングで1回払い以外の利用が厳しくなるのは間違いありません。