株式担保金融の悪質手口
たんにヤミ金融と呼ばれている消費者金融系ばかりが悪質業者ではありません。
恐ろしいのは、高額なお金を騙し取る悪質業者になりますので、注意をしておかなくてはいけません。
悪質業者の中には、株式担保金融というものがあります。
株式担保金融では、現金や株券を担保として預り、その5倍や10倍といった資金を株式購入のために貸付けるというものです。証券会社の信用取引とよく似ていますよね。
ここでは、株式担保金融のよく起こるケースを紹介します。
まず、「株式の購入資金をご融資します」などと勧誘し、少ない資金で高額な株売買ができることをアピールして顧客を集めます。
担保としてまず初めに数百万円、数千万円のお金を入金させ、株の買い付けを受付します。
顧客はその業者に株の買付を依頼し、その後株の変動によって売付を依頼することになります。
ところが、株を売りたいと申し出ても、何だかんだと理由をつけて売らないように誘導され、時間ばかりが経過することになります。
また、株価が下がって追証が発生したとしてさらに保証金を上乗せさせ、高額な金利も含めて借金がどんどん膨らみます。
株で利益が出る場合には言葉巧みに売らせず、株で損が出たときだけ売らせるというこの手口では、業者は株をもともと購入してはいませんよね。
顧客はどう考えても損をしてしまいます。しかも、怪しいとは思いながらも、騙されていることに気がつかないということです。
こういった手口もあるとということを、覚えておきましょう。