金利の先払いには注意
どうしても現金が必要な人がいたとします。その人は多重債務者で、いろいろな貸金業者を回りましたが借入ができませんでした。
そこで、少し怪しいとは思いましたが、自宅ポストに入っていたチラシの業者に電話することにします。
その業者からは10万円の融資が可能ということです。その人は二つ返事で契約をすることにしました。
借入条件は10万円を1ヶ月後に全額返済または金利のみを支払って翌月にまわすというものです。
金利は1ヶ月で1万円です。どうしても現金が必要なこの人は、1ヶ月で1万円の金利なら仕方がないかと考えて契約をします。
ところが、金利は先払いになり、10万円を受け取ったという領収書にサインしたものの、実際には金利分の1万円を差し引かれた9万円しか受け取ることができませんでした。
これも仕方がないと諦めたこの人は、それも承諾してしまいます。
2日後、この人は借りたお金でピンチを脱し、返済しなければならない10万円もすぐに準備することができました。
この人は10万円を借入れた2日後に返済して、この業者との関係を切りました。
ここで何が言いたいかと言いうと、当初の予定では、10万円を借入れて30日後の金利が1万円になりますので、月利10%で年利にすれば360%になります。
これだけでも超高金利になるのですが、この人が借りたのは実質2日になりますので、2日で1か月分の1万円の金利を支払わされたことになります。
そうすると、年率で換算すれば1825%になります。これはもう超超高金利ですよね。
このように、金利を先に支払う場合には、途中返済でとんでもない金利を支払うことになります。十分注意しなければいけません。