2009年4月末の業者数は5893社
金融庁がまとめたところによれば、2009年4月末時点の貸金業者の数は5893社となり、ピークだった1986年3月末の約8分の1にまで減ったことがわかりました。
貸金業者が近年かなりのスピードで減っていることを知るには、十分な数字ではないでしょうか。
また、この1年間では貸金業者の数が3割も減ったということで、金利の引き下げや総量規制がまだ始まってもいないのですから、これは相当インパクトがあります。
日本貸金業協会も、資産規模が小さい中小事業者を中心に今後も廃業が広がるとみているようで、本格的に数が減るのはまだまだこれからと言えそうです。
貸金業者の廃業や統合が進む原因は、規制強化による市場縮小と過払い金返還請求の高止まりになります。
規制強化で貸せる人が少なくなる一方で、過払い金を返せと言う人が減らないのです。
今の状況で利益を出すのはかなり厳しいと想像できます。
ちなみに、私が勤務していた消費者金融業者もすでに廃業しています。
貸金業者の中では、2010年6月までに上限金利の引き下げと総量規制がされれば、生き残れる業者は一握りだとして、実施の延期を求める声があがっています。
しかし、こうした貸金業者側の意見が通ることはまずなく、予定通り2010年6月までには改正貸金業法は完全施行されそうです。