現金自動契約機の登場
消費者金融業界の歴史を語る上で、最も転換期となったのが現金自動契約機の登場だったと思います。
もし、現金自動契約機というアイデアが生まれなければ、ここまで消費者金融の市場が大きくなることはなかったと言っても良いと思います。
昔は、商店などでの買い物が主流でした。店の主人との会話を楽しみに買い物をするというのが1つの形であり、人情味溢れる商売というのが基本だったと思います。
ところが、時代は変わりました。缶コーヒーや缶ジュースの売上は、大半が自動販売機だということを知っていますでしょうか。
コンビニエンスストアにいくら様々なドリンクを並べていても、それよりも自動販売機のほうが売れるのです。
現代においては、人は他人と接したがらない時代だと思います。百貨店売り場では、昔はお客に声をかけることを接客の基本としていたものですが、今はできるだけお客に声をかけないように気をつけるのが基本だそうです。
消費者金融の店頭に行って、担当者と対峙して契約したり返済したりすることは廃れ、消費者金融の担当者と接しなくても良い現金自動契約機での契約や返済が主流になっています。
この現金自動契約機は、利用者にとっては大変便利なものとして認知され、爆発敵に利用者を増やす結果になったわけなのです。
何だか人として寂しい感じはしますが、時代が求めるニーズと言うのは、人と接することなく機械的なサービスを受けるということなのでしょう。