【消費者金融 他人名義】息子の保険証を持ってきた父親
消費者金融で勤務していて印象に残っているのは、詐欺関係が多いです。お金をだまし取ろうとする悪質なものから、偽証によってお金を借り入れようとする比較的悪質ではないものまでいろいろあります。
中でも多いのはやはり他人名義での借入です。まったくの他人になりすますのは困難でしょうが、家族になら簡単になりすますことができます。
兄弟の名義でというケースもありましたが、多いのは父親の名義や子供の名義を使用するケースです。
帽子を目深に被って息子の保険証を出されると、こちらとしては見抜くのがかなり難しいと言えるでしょう。
来店者には申込書に記入をお願いするのですが、本来の保険証の持ち主と同居なら記入に困るところはないですよね。
身分証明証は保険証のみが多いですが、人によっては息子さんの給料明細を持参する人もいます。
見た目では正確な年齢はわからないものです。特に、息子さんと歳があまり離れていないようだと、帽子などで頭を隠されたらほぼ見分けがつかなくなります。
何件かは見た目で見破り、融資をストップしたことがありますが、何件かは融資してしまい、後になって延滞などで発覚しました。
消費者金融業者は、こうしたなりすましに対して厳しい態度で臨むべきだと思うのですが、それをしても一銭の得にもならないということで何もしません。
息子さんの保険証を持って来店した人に対しても、普通にお断りするだけなのです。