【消費者金融の客】一攫千金を得て借金完済はテンション上がります
消費者金融にはいろいろな人がお金を借りにきます。人間観察の好きな人なら、こんなに楽しい職場はないかもしれません。
特に、私が勤務していた消費者金融業者は立地的に来店客が多く、受付窓口がいっぱいになるなんてことも多々ありました。
来店客の中には、一攫千金を得て完済しにくる人もいました。消費者金融にとって完済は貸付件数が1件減るということでテンションが下がるのですが(営業目標に貸付件数があるため)、一攫千金での完済は、なぜかテンションが上がります。
一攫千金を得て完済に至ったというときには、「良かったですね」や「すごいですね」と顧客に思わず声をかけずにはいられなくなります。他人でも良いことがあれば何だか嬉しくなるものです。
一攫千金で代表的なものは、宝くじ、競馬、パチンコでしょうか。競馬で万馬券を当てたから完済しますっていう人は意外と多いです。
宝くじが当たったから完済にきましたっていう人もいますね。こちらが「1億ですか?」と聞くと、笑顔で「いえいえ、金額は低いですけどね」と言われるのが多いです。
パチンコで勝ったから完済するという人はいますが、こちらはそれほど多くはありません。パチンコの場合には勝っても次の軍資金にされることが多いからでしょうか。
また、一攫千金を得て完済した人は、その後、再びお金を借りにくることが少ないです。所詮あぶく銭での完済なので、またすぐに借りてくれそうに思いますので、これは少し意外です。
一攫千金を得る機会はそうそうありません。もう2度目はないだろう。そんなふうに考えて、借金から足を洗うのかもしれませんね。