儲けるだけというイメージ
消費者金融業界が世間でどう思われているのかは、これまでのメディアの対応でよくわかります。
消費者金融は、自分たちが儲けるためなら、他人が不幸になっても知ったことではない、といったイメージを持っている人も多いと思います。
これはある程度はマスメディアによる偏った報道が原因ですが、もう一方では、消費者金融業界がこれまで儲けること以外で何もしてこなかったことが原因だと思います。
消費者金融業者は儲けるために莫大な宣伝広告費を使っていますが、その一部でも多重債務者の救済に充てたり、一般消費者の金融教育資金に回したりしていれば、今のような悪いイメージにはなっていないと思います。
消費者金融業協会では、町の清掃や献血といった活動をしているとのことですが、それは別に消費者金融業界がしていることではなく、そこで働いている従業員がやらされているだけだと思います。
町の清掃や献血などは、個人が自覚して自発的にしてこそ意味があるもので、全くの見当違いだと思います。
また、阪神大震災後、地震被災者に対して血も涙もないような取立て行為をするなど、非人間的な行動が目につきます。
地震のときなどは、例えば被災者に無利子でお金を貸してあげるなど、そういった行為をしていれば、消費者金融業界のイメージも全然違っていたと思います。
社会的弱者からお金をふんだくるような現在の姿ではなく、昔のように高収入層を顧客の中心とし、社会的弱者の生活支援をするなど、そういった姿が今の消費者金融業界には求められているのではないでしょうか。