生年月日偽造事件
もうどこからもお金を借りることができなくなった多重債務者は、あの手この手でお金を借りようとします。
どんな手を使ってもお金を借りたい多重債務者にとって、最大の敵は信用情報です。どれだけ多重債務者が借入件数や借入金額を少なく申告しても、信用情報を照会されるとすぐに見破られてしまいます。
信用情報は嘘をつきません。だから消費者金融業者は信用情報を使って審査をしているのです。
では、自分の信用情報では融資を受けられないなら、別で信用情報を作ってしまおうと考える人がいます。
例えば、私の名前が「山田太郎」で、生年月日が「1月1日」だとしましょう。この名前と生年月日で登録されている信用情報は事故だらけで多重債務です。これではどこも貸してくれません。
そこで、生年月日を「11月1日」と受付のときに嘘をつきます。1月1日生まれの山田太郎とはまったく別人の11月1日生まれの山田太郎になりますので、信用情報はまっさらです。
信用情報がまっさらなら、大手の消費者金融でお金を借りることができます。後は、11月1日生まれの山田太郎として借りられるだけ借りるのです。
受付で提出する身分証明証はFAXで送れば良いので、コピーしたものを少し偽造すれば発覚することはないということです。
これを読んで、自分もと思った人はいないでしょうか?
やめた方が良いです。なぜなら、こうした生年月日偽造に対しては、すでに信用情報の方で対策が打たれているからです。
信用情報機関に照会すると、同姓同名の人などの類似情報が一緒に提示されるようになっています。詳しく話すとその上を行く詐欺がされるかもしれませんので話しませんが、生年月日偽造ではすぐに見破られてしまうということです。