知的障害者の名義で借りる家族
消費者金融に勤務していたときに非常に悪質だと思ったのは、家族にいる知的障害者の名義でお金を借りる人に出会ったときです。
知的障害者は程度にもよるでしょうが、基本的には働き口があります。働いていれば安定した収入を得ることになりますので、消費者金融を利用することは知的障害者でもその点では可能です。
ただ、これも程度によるでしょうが、お金を借りる契約について自分で責任を持てない障害を抱えている場合には、消費者金融を利用することはできません。
これについては特に説明はいらないですよね。お金を借りるのは契約になります。責任能力がなければ契約はできません。未成年者が利用できないのと同じですよね。
そんな知的障害者を持つ家族が、知的障害者の名義で消費者金融からお金を借りたことがありました。
本人の社会保険証や住民票などの身分証明証は家族になりますので準備できます。兄弟や両親が本人の名前を騙ってお金を借りることは簡単なのです。
知的障害者の名義でお金を借り、その後しっかりと返済をするなら問題は発覚しませんが、このようなケースは必ず発覚します。
なぜなら、その家族は多重債務者であり、もう破綻寸前の状態であることが多いからです。自分では借りることができないから、他人の名義で借りるのですよね。
返済が滞れば、いずれは他人名義での借入れであったことは露見します。必ず辻褄が合わなくなりますので、覚えておきましょう。