Y田さんの債務整理物語(4)法律の力で借金解決
■法の力を借りて借金苦から脱出できる
一時的に足りないお金を借りる分には問題ありません。
しかし赤字を補うために、借金をし続けていると、大変なことになります。
借金を返すために、新たに借金を重ねてしまうことを多重債務といいます。
Y田さんのケースは典型的な多重債務と言えるでしょう。
一度多重債務に陥ってしまった場合、1人だけの力で抜け出すことは非常に難しいです。
宝くじに当たる、収入がドンと増える、親から資金援助などがない限り返すために借りるという負のスパイラルから抜け出すことはできません。
では、どうしたらよいのか?
こんなときのために、法律によって救済制度があります。
自殺しなくちゃ、と追い詰められる必要はないのです。
たとえば、債務を整理する方法には自己破産や民事再生があります。
無条件で借金が消えるわけではありませんが、借金が減額されたり丸ごと免除になることもあります。
■急激に増加した闇金被害
また、近年、闇金に手を出してしまうケースが増えてきています。
これは平成22年に改正された貸金業法により総量規制が実施されたからです。
総量規制によって、年収の1/3までしか借りられなくなってしまったからです。
これは多重債務者を減らすための法案でしたが、正規のルートで借りられなくなってしまった人が闇金へ走ってしまうのです。
闇金業者が設定している金利は驚くような高さです。
正規のルートで借りられない人が、闇金からの借金を返すのはとても困難です。
しかし闇金は存在自体が違法な業者です。
不法行為を行っているわけですから、借りたお金を返済する義務は全くありません。
(つまり闇金からの借金は債務ではありません。闇金の解決法はこちら)
このため、現在多重債務によって破綻してしまう多くの人は闇金とは関係がありません。
Y田さんのように、突然の生活苦から多重債務に陥ってしまう人が多いのです。