借金の返済が困難になったときにどうする?(2)
不況が原因の借金苦は増加
自己破産の件数、特定調停の件数、個人再生の件数。実は近年どれも件数自体は激減しています。
なぜ、債務整理の件数が激減しているのか?
そこには、消費者金融の利息制限法を越えた金利が無効になる過払い金請求の認知度が上がったことにより、多くの債務者が借金を整理して生活を立て直したことがあります。
では、借金に苦しむ人が減っているのかというと、そうではありません。
長期不況によって、所得の低下や事業の失敗による借金。そして大災害に伴う借金苦など、新たに借金で苦しむ人が増えています。
少しずつ景気は上を向いてきていますが、末端であるわれわれの全ての家計が全体的に上向きになるまで、借金で悩む人は減らないと考えられます。
では、借金で生活が苦しくなったときに、どうすればいいのでしょうか?
苦しいからと、いきなり債務整理というのは早計です。まずは、生活を見直すことで無理なく借金返済が可能かを考えてみましょう。
債務整理するか否かの判断基準
生活のレベルを下げることで対応できる場合には家計を引き締めることを考えましょう。
そして、生活に必要な費用を計算し、収入から引きます。ここから借金を引いた額がマイナスの場合には債務整理が必要になります。
誰でも借りたお金は返したいと思うのが当然です。
最初から踏み倒してやろうと借金を重ねる人はいません。
しかし、客観的に数値を判断したときに、無理な場合には債務整理が必要になります。
法的に債務整理をする場合には、満たさなくてはいけない要件があります。
どの整理方法を選択するのかがベストなのかは、ケースによって異なります。
重要)生活を見直しても借金を返済できる見込みがないと判断した場合、迷わずプロ(司法書士・弁護士)に相談すべきです。
プロの眼から見て明らかに返済不可能であると判明した場合、早急に債務整理すべきです。放置しておいてもどのみち返済できないのですから・・・