任意整理の費用はどうやって工面する?(任意整理8)
任意整理を行うためには返済のための一定のお金を用意する必要があります、
以下のようなケースで資金の準備が可能ですので参考にして下さい。
1.親類からの借入で整理する
最も多いケースです。親からの借入を行って整理します。
ただ、全てを親に頼るというのは無理がありますので、
数年にわたる分割弁済案を作成し月々の返済可能額を決めます。
その上で不足している分を親から借入するというのが
最もスムーズに返済計画の立案がしやすいと考えられます。
2.友人・知人からの借入で整理する
友人や知人かた借入をして整理する場合は、しっかりとした返済計画を
立案しなければなりません。
債権者への返済はもちろんでんすが、新たに借金をすることになりますから
友人や知人への返済も計画する必要があるからです。
また、友人、知人といっても他人ですからしっかりとした相手から
借入することを忘れてはいけません。
お金を借りるということは弱味を握られるということと同じだからです。
3.会社からの借入で整理する
サラリーマンの場合、会社から退職金の前借をしたり
社長から個人的に借入をするなどが考えられます。
ただ、会社は営利団体ですのでしっかりとした返済案を求められます。
返済する相手が増えることに間違いはなく、親類や友人などとは違い
非常にシビアな関係であることを意識しなければなりません。
4.金融機関からの借入で整理する
金融機関からの新たな借入で返済するというのは殆ど不可能に近いでしょう。
ただし、担保となる不動産などがあれば可能ですが、
金利などの面を考慮して出来る限り低金利で借り入れる必要があります。
これらの方法により資金を準備し返済案を作成することになります。
上記のような借入が出来ない場合は、将来にわたる収入を元に
返済案を計画しなければなりません。
また、必要資金には弁護士に依頼した場合の報酬額も必要になりますので
その金額も考慮しなければなりません。
任意整理に必要なお金が準備できないときは
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任意整理の実例
実例1 勤めている会社が倒産して任意整理
中小企業に勤務していたAさんは長引く不況の影響を受け、
倒産してしまいました。
会社の業績が悪化していることは1年前から把握しており、
営業部長として交際費を自腹で支出していましたが
持ち出しがなくなりサラ金から借金をしていたのです。
総額は700万円にもなっており、会社の倒産とともに返済できなくなり
任意整理せざるを得なくなりました。
弁護士に知り合いがいたため整理案を作成し200万円で整理することとなりました。
実例2 ギャンブルで借金、任意整理することに
会社員のBさんは同僚に誘われていった競馬で儲けたことで、
ギャンブルに嵌ってしまいました。
勝つときもあれば負けるときもありますから、負けを取り戻すために
借金に手をつけてしまいそこから借りては返す生活が始まりました。
最終的に借入額は900万円にも上りました。
任意整理では父親が不動産を処分し500万円の資金を用意したことで
一括弁済案によって業者と合意に至り返済となりました。
実例3 遊興費を借金してしまった
会社員のCさんは遊興費を借金で賄う生活をしていました。
最初は給料で返済できるレベルでしたが次第に首が回らなくなり
最終的な借金は1000万円にも登ってしまいました。
幸いにも親類である兄が500万円を工面してくれたことから、
一括弁済案により債務を整理することに成功しました。
どうでしょうか?3つの実例を紹介しました。
貴方の事例に当てはまるケースもあるかもしれませんし、
コレに該当しないケースかもしれませんが
基本的な任意整理は根本的な考えが同じですから
是非参考にしてください。