取引履歴の開示は時間がかかる?
貸金業者が取引履歴の開示をしてくるのは、取引履歴開示依頼書を送付してから1、2ヶ月程度が一般的です。
取引履歴はコンピュータで管理されているのが普通なので、ものの数秒で出てきてそれを郵送するだけなのに、時間がかかりすぎているのではと、思う人もいるかもしれませんが、貸金業者にもいろいろと事情があります。
貸金業者によってやり方は様々ですが、取引履歴の開示に対応する部署にその債権を移し、そこで取引履歴の開示を行うというところもありますし、3年間以上の古いデータに関しては、別の部署に保管してあるということもあります。
そして、何より取引履歴の開示請求が多く、そこに人を避けない貸金業者としては、処理が後回しになっていることも多いそうです。
コンピュータで取引履歴を排出し、それを郵便封筒に入れるというだけなら、5分もあればできると思いますが、それが100件にもなれば1日仕事になります。
また、中小の貸金業者では、最近の取引履歴はコンピュータ管理でも、大昔のものは紙媒体で管理していることもあります。その場合には、1、2ヶ月ではとても取引履歴を開示できないと思います。
取引履歴の開示には、ある程度の時間がかかると思っておいたほうが良いと思います。もちろん、早いところは3日程度で開示してくることもあります。貸金業者で事情がそれぞれ違いますので、遅いというだけで悪徳とは言えません。
ただ、わざと取引履歴の開示を遅らす悪質な貸金業者も中にはあるでしょうが。