返済を遅れると
特定調停で決定した内容で返済を続けることは、裁判所から出された命令を守ることだと言っても良いと思います。
特定調停での和解については、裁判所が保証したものになります。つまり、これを守らないというのは裁判所の決定に従わないということを意味すると思います。
ただ、そうは言っても、返済が遅れて裁判所から電話がかかってくることはありません。電話がかかってくるのは、債権者からになります。
特定調停で決定された返済を遅れた場合、ほとんどの貸金業者は電話による督促を開始します。貸金業者の督促は債務者本人に直接され、裁判所を通してといったことはありません。
返済が遅れたら督促を受けるのは気持ちが重くなると言う人がいるかもしれませんが、この考え方は改める必要があると思います。
仮に、返済が遅れても債権者からの督促がない場合、ほとんどの人がもうそれ以降返済をすることはないと思います。
遅れてでも返済をしなければいけないことは頭ではわかっていても、債権者からの督促がなければなかなかそれを実行に移すことはできないと思います。
返済の遅れが軽いうちは問題ありませんが、遅れが酷くなると、せっかく特定調停で利息を止めてもらい、長期での分割弁済ができるようになったのに、それらがなしになってしまいます。
何のための特定調停だったのかわからなくなりますよね。
債権者からの督促は、救いの手だと思って重く受け止めることが大切だと思います。特定調停で決定された返済約束を破ると、後はもう行方不明になって逃げ回るか自己破産しかありません。
返済が遅れてもそれが軽いものであれば、別に問題はありません。遅れながらでも返済を続けることが、特定調停で得た利益を守ることになると思います。
