借金苦になると多くの人が思考停止してしまう。あなたが債務整理に踏み出せない理由

借金苦になると多くの人が思考停止してしまう。あなたが債務整理に踏み出せない理由

返済できないとわかっていても、どうにか返済しようとする心理

普通に返済できていた住宅ローンやクレジットカードの引き落とし、これらが返済できなくなる理由は至ってシンプルです、収入が支出よりも少なく、かおなつ返済に回せるだけの余裕がないからです。

そこに至るまでの原因は幾多あると思いますが、結局は返済可能な「お金」がないことが借金問題の根本にあります。であれば収入を改善することで返済していくか、それが無理ならば債務整理という手段を取るしかありません。

住宅ローンはともかく、生活が苦しいという理由でお金を借りる行動は、返せないことを承知の上での借金なので救いようがありません。破たんするのが目に見えているのに借りてしまうわけですから、悪意があると思われても言い訳できません。

そして多くの人が返済できないと分かっているのに、何とか返済しようとします。この心理は実際に借金苦になってみないと理解できないでしょうが、主な理由は以下の4点が考えられます。

• ・返済しないと大変なことになる
• ・取り立てが嫌だ
• ・借金してることを周りに知られたくない
• ・上手くいけば返済し続けられるかもしれない

借りたお金を返すことは何も間違っていませんし、当然のことです。しかし明らかに返済できない額まで膨らんでしまった債務は、どうあがいても返済できませんし、足掻けば足掻くほど債務は膨らむ傾向にあります。

何度も言いますが完済できるに越したことはありません。返さないことを推奨しているわけではないことを理解してください。ただ、多重債務や高額な債務超過に陥っている人が一発逆転で完済できるほど借金返済は簡単ではありません。

頭では分かっていても、踏み出せない債務整理

債務超過になると日々借金のことばかり考えるようになります。生活の大半が借金を中心に回ることになり、過剰なストレスが掛かります。催促の電話がかかることもありますし、ポストには督促状や催告書などが届くようになります。

そんな状況になれば誰だって「もうダメだ、返せるわけない」と思います。お手上げの状態にもかかわらず、何故か踏み出しにくいのが債務整理です。どうして債務整理という手段に踏み出せないのか理由は大きく分けると4つあります。

• 1.お金のことでこれ以上手間をかけたくない
• 2.このまま放置しても何とかなるかもしれない
• 3.債務整理したら、家を失い、一家離散、仕事もなくなる（被害妄想が含まれている）
• 4.債務整理の存在を知らない、または何も考えていない

上記すべてに共通しているのは「思考停止」していることです。

1は何となく難しそうだし、面倒だし上手くいくかもわからないというネガティブな感情から来る思考停止です。

2は完全に開き直っていて、債務整理なんてしたくない。そんなことしたって無駄だと最初から考えようとしない楽観的思考停止と言えます。

3は債務整理が必要な事を頭の片隅では分かっていても、正しい理解が薄かったり、ネガティブな感情が支配しすぎていて一歩踏み出すことが出来ずに後ろ向きになって逃げる思考停止です。

4は意外に多いかもしれません、債務整理を知らずにズルズルと惰性で借金地獄の生活を続けている人です。もしくは2に近いですが開き直ってる可能性もあります。

多くの人はお金を返すのは当たり前と考え、返せそうにない自分に対して負い目を感じます。そして足掻くだけ足掻いてどんどん悪化させていきます。しまいには借金に対する感覚がマヒしてしまい、借金の総額すら把握できなくなります。頭では分かっていても、中々債務整理に踏み出せないのは社会的な風潮や世間体、人に迷惑を掛けたくないという日本人特有の国民性が関係しているかもしれません。