借金問題が長引くと家庭が崩壊し離婚危機が当たり前のように訪れる
借金が返せなくなると精神的に追い詰められ心身に不調をきたす
借金返済が苦しくなると寝ても覚めてもお金のことを考えるようになります。どうすれば返済できるのか、何かいい方法はないか、逃げることはできないか、など様々な事を何度も考えては消えを繰り返します。
自分では意識していないつもりでも、常にお金のことを考えているせいで、精神的なストレスが降りかかっている状態になります。「借金があっても死ぬわけじゃないし大丈夫」と楽観的に考えているようでも、心の奥底では日々増え続ける借金に怯えているのです。
最初のうちはちょっと眠れないか、とかその程度なので気にしない人が多いですが、借金生活が長くなればなるほど、債務額が増えれば増えるほど負担は大きくなります。そしていつの間にか様々な症状に悩まされることになります。
一番大きく症状として出るのが「鬱」ですが、一般的に出る症状をまとめてみました。
・とにかく外に出るのが嫌だと感じる
・誰とも話をしたくない
・テレビを見ていても楽しくない
・情緒不安定になり喜怒哀楽が激しくなる
・人が多く集まる場所に行きたくない
・夜眠れなくても平気になってくる
・食欲不振が続くことで体重が減った
・食欲が爆発して体重が異常に増加した
・ニキビが出来るようになった
・口内炎が出来るようになった
・胃痛に悩まされるようになった
・頻繁に下腹部が痛くなる
・頭痛になることが多くなった
・動機、息切れ、不整脈などが自覚できるようになった
これらの症状のうち、少なくとも3つ以上の症状を抱える人が多く、中には半分以上に該当する人も見られます。これ以外にも色んな症状が出ることがありますが、これだけ多くの症状を抱えてしまうと、もはやまともに生活することも難しくなるのは明らかです。
借金の悩みが解決しないと当たり前のことが当たり前に出来なくなる
最初は小さな症状で気にしていない事でも、積み重なっていくことで自分では制御できない大きな症状へと発展していきます。そうなると今までは普通に出来ていた、当たり前のことが当たり前にできなくなります。
精神的に張りつめているので眠れなくても平気だと勘違いしてしまいますが、実は不眠は体力の消耗が最も大きいとされていて、様々な症状の引き金になると言われています。眠れないとホルモンバランスが崩れていくので、自律神経が正常に働かなくなります。そうなると食欲が減退したり、逆に食欲が増進したりと拒食や過食の状態になります。
自律神経が異常をきたすことで、頭痛、動悸、眩暈、不整脈、食欲不振、イライラ、肌荒れなど様々な症状が出るようになります。一つの症状だけを見ると因果関係が無いように見えるのですが、周りから見ていると完全に「何らかの病気」であることが一目瞭然の状態になって行きます。
寝る、食べる、働く、遊ぶという当たり前のことが出来なくなっていくので、人間らしさというものも失われていきます。覇気が感じられなくなるのはもちろん、常にうつろでやる気が感じられないので、仕事をしている人の場合は普段しないようなミスを連発するようになります。
何か問題があるのかと周りの人間が相談に乗ろうとするも、ほとんどのケースで本人が借金が返済できないことを打ち明けません。債務超過の期間が長くなればなるほど、これらの症状は深刻さを増して行き、病院に行っても根本的な治療が出来ないままに対処療法に留まることが多くなります。
借金生活を続けていると家庭が崩壊し離婚危機が当たり前のように訪れる
借金生活を続けていると人間関係にヒビが入り債務超過に比例するように崩壊していきます。特に家庭を持っている人の場合は、今までの絆が崩壊してしまい当たり前のように離婚危機が訪れます。少しの借金であればパートナー同士が努力すれば返済することはできるでしょうが、返済不能なほどの債務超過になってしまうと男女関係なく人間関係は崩壊しやすくなります。
どれだけ相手のことを大事に思っていても、借金という問題に直面してしまうと「どうしてこんな苦しい思いをしなきゃいけないのか」、「借金のせいで生活が思うようにいかない」などの不満が出てしまいます。これは人間であれば当たり前のことです、今まで普通にしてきたことがあなたの借金のせいで出来なくなるのですから混乱だけでなく怒りの感情が出てくるのは当然でしょう。
妻が借金を抱えている場合、夫がそのことに気が付いたときには取り返しがつかない金額に膨れ上がっていることが多いと言われています。逆に夫が借金を抱えている場合は、それほど深刻になる前に妻がそれに気が付きます。気が付いて注意するにもかかわらず、借金を繰り返してしまうのが男性のケースに多く当てはまるようです。
どちらにしても家族で居続けると借金生活から逃れることは難しくなります。自己破産すれば大丈夫!というわけにはいかないケースも多々あるでしょう。そうなると必然的に選択肢として上がってくるのが「離婚」です。相手を苦しめたくないという本人の思いもあるでしょうし、付き合いきれないというパートナー側の感情も離婚へのスピードを速めることになります。
何とかして離婚を回避した場合でも、家庭内別居状態になるなど少なからず問題を残します。良く夫婦で団結して借金返済に奔走して解決できた!という美談がありますが、そのような例はほとんどないことを知っておきましょう。
周りからの目に耐えられなくなる
家族はもちろん親族や周囲の目が気になるようになります。
何も言ってなくても「自分のことをバカにしているのでは?」という被害妄想に近い考えに至ってしまうことも普通にあります。借金とは関係のない問題が出た時でも「借金している自分が悪いのか?」などと考えるようになり、周囲からの目に次第に耐えられなくなっていきます。
それは借金している本人はもちろんですし、家族として借金に向き合っている場合も同じです。借金さえなければこんな思いをすることもないのに、と考えるようになります。事実、借金が無ければ生活が苦しくなることもないですし、返済に奔走して頭を下げるようなこともありません。周囲の目を気にすることもなければ、普通に楽しく生活できていたのです。それが借金しているという1点だけでバランスを崩してしまうわけですから、「借金さえなければ…」と考えるのは当然のことでしょう。
借金生活を続けていくうちに、ご近所の目がさらに気になるようになります。昼間、外に出なくなって暗くなってからコソコソと出かけたりとか、買い物に行く時間も今までの時間とずらしたりという行動に出るようになります。
結果的に離婚に踏み切ったり、別の場所に引っ越ししたりという新たな問題に発展していきます。子供がいれば引っ越しで友達と離ればなれになりますから、将来にわたって貴重な財産を失ってしまうことにもなります。借金ぐらいどうってことないわ!と開き直れる人はそれほど多くありませんし、開き直ったところで解決しません。何らかの負い目を感じながら生きていくのは、非常に苦しいものだと覚悟すべきです。
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