【ヤミ金融業者の巧妙な手口】ヤミ金融は金貸しではなく単なる犯罪者集団
ヤミ金融は金貸しではなく単なる犯罪者集団
多額の借金を背負っている人は、一般的な金融機関からお金を借りることは難しくなります。
それは債務超過に陥っているとみなされて、貸し付けを行っても回収できないと
判断されてしまうからです。
しかしヤミ金融は債務超過になっている人でも平気でお金を貸し付けてきます。
お金に困っている人からすれば、お金を貸してくれる業者がヤミ金融でも
ありがたいと感じてしまうようになります。
ヤミ金融は金利が高いと言われていますが、あまりピンとこない人もいるでしょう。
ヤミ金融ではトイチ、トニ、トゴのように10日で何割の利息が発生するかを
このように言います。
トイチは10日で1割、トニは2割、トゴに至っては10日で5割の超高金利になります。
10日で5割ですから、20日もすれば倍の金額になるわけです。
仮にトゴで10万円を借りた場合、1年間の利息は何と1825万5千円にもなります。
年利換算で1825%になるわけですが、恐ろしい金額に膨れ上がることがわかります。
実際、これだけの利息が発生しても払うことなどできるわけはありませんが、
ヤミ金融は手段を選ばない暴力的な取り立てを平気で行いますから
借金をしている人はヤミ金融だけでも払っておこうと考えてしまうのです。
そもそもヤミ金融は違法な行為だと分かった上で行っています。
ですから取り立てに関しても生ぬるいやり方ではなく、暴力のような違法行為を
平気で行ってくるのです。
つまり何でもありな状態で開き直っていると言っても良いでしょう。
注意したいのは貸金業登録を受けた業者だから安心というわけではないことです。
登録番号があるから国や自治体が認めた正規の業者だ、だからヤミ金融ではないと
普通は思ってしまうでしょう。
ココに落し穴があるのです、貸金業登録は登録料4万3千円と必要書類を揃えれば、
誰でも簡単に登録することができるのです。
つまり貸金業登録は、そういった手間とお金を収めましたという証明にすぎず、
ヤミ金融かどうかの判断に使うことはできないのです。
そしてヤミ金融はその存在そのものが違法であり、関わっている人は全て
犯罪者集団であると言い切ることができます。
ヤミ金融のやっていることは、全て違法行為だと言っても過言ではありません。
ヤミ金融業者の巧妙な手口に注意しよう
ヤミ金融からお金を借りてはいけません。借りたら最後、骨の髄までしゃぶられて
スッカラカンになって終わってしまいます。
ということを口酸っぱく言っても、ヤミ金融から借りてしまう人は後を絶ちません。
それは何をするにもお金が必要だという根本的な社会問題があることはもちろんですが、
ヤミ金融が巧妙な手口で営業活動を行い借りる人を誘いこんでいるからです。
どのような方法で営業活動しているのか、ヤミ金融に引っかからないためにも参考にしましょう。
2.携帯電話番号のみをばら撒く
車で信号待ちしていると、その周囲には必ずと言ってもいいほど「090」から始まる
携帯電話の番号が掛かれたチラシが貼り付けられています。
俗にいう「090金融」ですが、これらはもれなくヤミ金融で間違いありません。
4.貸金業登録をしながらもヤミ金融
貸金業登録を行い、低金利を詠いながらも法定金利を大幅に上回るブラック金利で
貸し付けを行う業者です。
特に登録を受けたばかりの小規模業者がこの手の行為を繰り返し行っているようです。
1.正規の貸金業者であることを確かめる
貸金業協会に業者が加盟しているかどうかは簡単に調べることができます。
加盟している場合は貸金業登録番号が交付されていますので、都道府県の金融課か
貸金業協会のどちらかに問い合わせするだけです。
登録内容と異なった会社名などの場合は、記載されていた番号が虚偽となりますので
ヤミ金融と判断していいでしょう。
そして、そういった業者がいることを合わせて知らせておきましょう。
2.誇大広告を行っていない事
誇大広告には以下のようなものがあります。
- ブラックでもOK
- 自己破産者でも大丈夫
- 審査なし、人物重視!
- 他で断られた方でも歓迎
これらは完全に釣り文句でヤミ金融が使う言葉です。
そもそも審査なしでお金を貸す業者なんてありえません、無審査=回収できない
と考えるのが業界の常識ですから、無審査で貸すということはどんな手段を使ってでも
貸したお金+利息を回収することの表れなのです。
3.会話の内容、態度
通常、お金の貸し借りは契約締結に当たるわけですから、細部に至るまで丁寧すぎるほどの
説明をするのが正規の手続きです。
ヤミ金融の場合は、そういったことを大幅に省略してすぐに貸し付けしようとします。
言葉遣いが乱暴だったり、態度が横柄な事も多く見られます。
簡単な申込用紙に記入しただけで、お金を借りられる業者などヤミ金融以外にはありえません。
4.押し貸し、カラ貸し
ヤミ金融が行う手段に押し貸し、カラ貸しがあります。
押し貸しは契約をしていないのに無理やり口座にお金を振り込んできたり、
借りたくないと拒否しても無理やり貸そうとする行為です。
お金を勝手に振り込んでおきながら、貸したのだから利息を含めて返済しろ!
というのが押し貸しの仕組みです。
カラ貸しは実際に振り込みも行われていないにも関わらず、貸した金を返せ!という
いわば詐欺に当たる行為です。
多重債務に陥っている人は自分が何社から借り入れしているのか、総額がいくらになるのか
把握できない人も多くいます。
そういった人を狙い撃ちして、貸してもいないのに返せと迫ってくるのです。
身に覚えがない場合は、借用書を見せてもらいましょう。
応じない場合は警察に届けるとともに、法的手段を取る手続を始めましょう。
精神的な負担が発生しますので、業者から損害賠償を手に出来る可能性が高まります。
5.ヤミ金融以外を探す
自らを破滅に導くようなヤミ金融に手を出す必要はありません。
どうしてもお金が必要であれば、他に貸してくれる正規の金融機関がないか調べましょう。
なるべく低金利で貸してくれる公共系を当たってみるとイイでしょう。
6.まわしや一本化は避ける
借金を借金で返済しようとする「まわし」と呼ばれる行為は最終的に破たんしてしまい、
ヤミ金融に手を出してしまう一歩手前の状態と言えます。
また、債務の一本化は効果的に返済できるような甘い誘惑のように見えますが、
最終的には返済すべき総額が膨れ上がる原因となります。
一本化するぐらいであれば、個別の債務のまま返済できない状態でいるほうがマシな
ケースが沢山見られるのです。
7.怪しいと思ったら検索
業者の言っていることが何となくおかしい、都合のいいことばかり言う、煽ってくる
そういった場合はインターネットで業者の名前や情報を検索してみましょう。
ヤミ金融としてリストアップされている可能性が高いはずです。
またインターネット上にはヤミ金融リストも多数公開されていますので、
自衛のためにもインターネットの情報を活用するようにしましょう。
このようにヤミ金融の被害に遭わないためには、自分で自衛するとともに知識を付けて
正しく冷静な判断をすることが重要になります。
お金が欲しいからと目先の欲に駆られてしまっては、得るもの以上に大事なものを
失ってしまうことになります。
関連記事
- 債務整理の成功確率を上げる方法/弁護士へ借金相談するときの鉄則
- 相手をジワジワ追い込む。クレジットやサラ金トラブルの苦情処理方法。
- 悪質な取立てを警察に訴え出る時に押さえておくべきポイント。返す必要のない借金どうする?
- サラ金業者の脅迫や悪質な取り立て行為に負けない7つ道具
- 【借金の取り立てが怖い。暴力・暴言・脅し】違法な取り立てかどうかの判断基準
- 悪質な取り立てには法的な処置で対抗すべし!返済できないからといって相手の脅しに耐える必要はない。
- 夜逃げにメリットはない。夜逃げする根性があるなら債務整理の方がずっと楽ですよ。
- ローン滞納し続けていたらいつの段階でどんな通知が来るのか?
- 家財道具差し押さえは全然怖くない!?督促異議申立書で借金取りに対して有利に交渉する方法。
- 自己破産すれば身ぐるみはがされて一文無しになるというのはウソ!