過払い金返還請求を受けた相手の対応
過払い金返還請求通知書を送付すると、送付先の貸金業者から電話や通知で連絡を受けることになります。
貸金業者の対応の仕方は、すんなりと過払い金を支払ってくれるところもあれば、和解交渉をおこなってくるところ、全く無反応なところなど、いろいろです。
すんなりと過払い金を支払ってくれるところは、ほとんどありません。全く無反応なところは結構あります。そして、和解交渉をおこなってくるところが1番多くなります。
過払い金をすんなりと支払ってくるところは、問題ないですよね。過払い金を受け取ってそれで終わりです。全く無反応なところに対しては、繰り返し過払い金の請求をしていき、それでも全く反応がなければ、訴訟をするしか仕方がありません。
和解交渉を行ってくるところは、こちらもそれに応じなければいけません。貸金業者の和解交渉に応じず、一方的に請求した過払い金を支払えというのでは、後で裁判になった場合に不利になることがあります。
ここは相手の言い分も聞きながら、納得のできる和解を目指したいところです。
和解交渉をしてくる貸金業者で多いのが、ゼロ和解の提案です。ゼロ和解とは、すぐに今ある借金をゼロにする代わりに、過払い金の請求をしないでほしいというものです。
状況によってはゼロ和解に応じたほうが良いこともありますが、基本的には応じる必要はないと思います。ゼロ和解に応じるということは、もらえる過払い金を諦めるということなので、ここまできて損をする必要はないと思います。
和解交渉で注意したいことは、相手は過払い金の和解交渉のプロだということです。上手に話をされると、つい相手に有利な和解をしてしまうことになります。
和解交渉は経験と知識がものを言いますので、まともに交渉しては勝ち目はありません。交渉手段は電話を使わず、全てファックスなどの書面で行うことをお勧めします。
迷ったらその書面を持って弁護士や誰かに相談するようにして、1人で判断しないことが大事だと思います。