督促者の性別を変える
督促業務は男性、貸付業務は女性にという消費者金融業者は多いと思います。融資の受付が男性よりは女性のほうが安心できますし、督促を女性がすると逆恨みなどで従業員が襲われるのが怖いです。
また、督促が厳しいところから債務者は返済していくという定説が消費者金融の世界ではありますので、女性よりも男性のほうが督促者としては適していると思います。
こうした理由から、督促業務は男性の仕事になっていることが多いですが、男性では督促が上手くいかないときもあります。例えば自宅の留守番電話です。
長期延滞中の債務者の自宅の留守番電話に、男性の声で連絡依頼しても、その債務者は連絡をしてこないということが多々あります。
自宅の留守番電話には会社名は名乗れませんので、個人名で連絡依頼をするのですが、留守番電話を聞いた債務者は、どう考えても消費者金融からの電話としか思いませんので、連絡をしないで無視します。
長期延滞者になると、別に返済しないことが当たり前なので、消費者金融とは話をする気がないのです。開き直っている状態です。
この場合には、どれだけ男性の声で留守番電話を入れ続けても、はっきり言って効果は期待できないと思います。
少し経験を積んだ督促者なら、留守番電話に若い女性の声で連絡依頼をすると思います。特に相手が男性の場合には、若い女性の声で連絡をくださいと言われれば、つい連絡してしまうのです。
若い女性が留守番電話にメッセージを吹き込んでいるときに、債務者本人が出るということも結構あります。
このように、消費者金融業者の中には、借金の回収方法として督促者の性別を変えるというテクニックを使うところがあります。
ただ、そこまで債権者にさせるのは、債務者としては反省すべきだと思います。