相手が大手でなくても大丈夫
大手の貸金業者が過払い金返還請求訴訟を提起され、多額の過払い金を支払っていることは、新聞などで知っていると思います。
ところで、地元で細々と営業している零細企業の貸金業者からも、過払い金をもらうことができるのでしょうか?
過払い金返還請求においては、相手の貸金業者が大手だろうが零細だろうが、個人だろうが関係なく、みな同じように行うことが可能です。
ただ、過払い金返還請求に対する抵抗は、大手よりも中小、中小よりも零細、零細よりも個人のほうが激しくなるのが普通です。
大手の貸金業者は、何をするにしても目立ちます。行政処分や過払い金の返還を拒んだなどと、すぐにニュースで取り上げられると思います。
その点、零細の貸金業者は過払い金の返還を拒んだとしても、それがニュースになることはありませんし、またそれがニュースになったとしても、大手と比べてそれほど経営的なダメージはないと思います。
零細の貸金業者は、大手と違ってもともと会社イメージに重きを置いていません。世間にどう思われようとも、関心がそれほどないのです。
また、大手の貸金業者は年間何百億円という利益を出していますので、過払い金を支払うことは容易ですが、中小や零細の貸金業者はもともとギリギリで経営していますので、過払い金を払うことで倒産してしまうかもしれません。
それも、零細の貸金業者が過払い金に激しく抵抗する理由だと思います。
そう考えると、中小や零細の貸金業者への過払い金の請求は、過払い金でも揺らがない大手よりも早めに行う必要があると思います。