悪徳貸金業者が消費者信用団体生命保険で儲ける手口
貸金業者とひとくくりに呼んでも、各業者によって様々な考え方や営業の仕方があると思います。
中には、ヤミ金融ではないのですが、悪徳な行為をする業者もありますので、お金を借りようという人はよく注意しなければいけません。
そして、その悪徳な行為の中には、消費者信用団体生命保険を利用するというものもありましたので、ここでその手口を紹介したいと思います。
消費者信用団体生命保険で荒稼ぎした貸金業者は、保険料を利用者から徴収していました。通常、消費者団体生命保険の保険料は貸金業者が支払うものです。
お金がないからお金を借りるのに、消費者信用団体生命保険の保険料を自腹で払おうという人なんていないですよね。
それでも、保険料を支払わなければ融資を受けられないと言われれば、仕方なく払ってしまうと思います。
しかも、保険料という名目でお金を受け取っても、実際にはそれは利息とみなされるというのが、貸金業の世界では常識です。
この貸金業者は出資法で定める上限金利いっぱいで融資していましたので、徴収した保険料が利息に含まれ、明らかに出資法に違反していたことになります。
出資法違反ということでは、この貸金業者はヤミ金融だったということですね。
さらに、この貸金業者は保険会社に本来支払われる金額よりも多目に利用者からもらっていたのです。その額は正規の保険料の4倍というのですから、いかに悪徳な行為かがわかりますよね。
もっと酷い例では、そもそも保険会社に保険料を払っていなかったというときでしょう。保険料という名目で金利に上乗せされ、挙句の果てに消費者信用団体保険への加入も嘘だったというのでは、本当に酷い話ですよね。
貸金業者だから悪い人がいるということではなく、どの業界にも悪い人はいると思います。でも、お金を商品として扱う貸金業者には、特にモラルを重視して欲しいところですよね。