消費者信用団体生命保険を悪用する貸金業者社員もいる
世の中にはいろいろな悪い人がいます。貸金業者の中で働く社員さんの中にも、悪知恵を働かせて不正をし、自分のポケットにお金を入れてしまう人も残念ながらいます。
貸金業者はお金を扱う商売ということで、普段から社員の監視はしっかりと行われているのが普通です。厳しい監視がありますので、消費者金融業者で働く社員さんもそう簡単には悪いことはできません。
ただ、消費者信用団体生命保険が絡んでくると、その監視が行き届かないことがあります。
消費者信用団体生命保険を利用している貸金業者は、利用者が亡くなったときにはその親族に死亡診断書を頂戴しなければいけません。その死亡診断書によって、契約している保険会社から返済を受けるからです。
しかし、貸金業者の社員が利用者の親族宅に訪問し、消費者信用団体生命保険のことを明かさず、借金の返済を迫った場合はどうでしょうか。
利用者の親族が消費者信用団体生命保険のことを知らなければ、利用者の財産から返済をしてしまうこともあるでしょう。
貸金業者の社員は、本当に利用者が死んだ証拠がほしいと死亡診断書を受け取り、さらに相続によって親族に返済義務が生じたとするのです。
もし親族から返済を受けた場合には、貸金業者の社員が自分のポケットにしまってしまうということです。
会社には死亡診断書を渡せば済む話なので、利用者の親族から受け取ったお金を自分のものにすることができるのです。
貸金業者の社員さんがみんなこうした悪徳社員ということではありませんが、利用者の親族としては十分気をつけたほうが良いと思います。