時効の援用をする人は少ない
貸金業者からお金を借りて、返済の途中で行方不明となって返済から逃れる人はたくさんいます。
ここで言うたくさんいるというのは総数としてという意味で、お金を借りる人の多くがという意味ではありませんので、誤解しないでください。
実際には、貸金業者からお金を借りる人の大多数は真面目に完済をしています。まあ、みんながみんな返済をしないようになれば、貸金業界は成り立ちませんよね。
ただ、貸金業者を利用して、始めの2、3年はコツコツと真面目に返済していた人でも、段々と借金が膨らんで返済が厳しくなるということは多くあります。
そうした人は、自己破産などの債務整理をするか、返済をしないで借金を放置するかのどちらかになります。
返済をしないで借金を放置する人で多いのが、行方不明者です。行方不明になってしまえば、貸金業者からの取立てにあうこともないので、返済のプレッシャーを受けることもありませんよね。
そして、そうした行方不明者の多くは、一定期間が過ぎてすでに時効となっている人ばかりです。
ただ、時効になっていても、時効の援用をしていないために正式に時効となっていない人が多いと思います。せっかく時効になっているのなら、さっさと時効の援用をして正式に時効になれば良いのにと思いますよね。
でも、面倒なのか、借金のことを忘れているのか、時効があることをしらないのか、時効の援用をする人は多くはありません。
時効の援用をして借金をなくし、全うな生活に戻るほうが絶対に良いと思いますが、そうする人は少ないのです。
もし、これを読んでいる人の中に、長期行方不明となっている人がいるなら、弁護士や司法書士に依頼して、時効の援用をしてもらうようにしましょう。