暴力的な取立をする貸金業者
正規に登録されている貸金業者でもヤミ金融業者でも、暴力的な取立をしているところがあります。
貸金業者が守るべき法律では、取立ての際に暴力的な態度や大声をあげること、乱暴な言葉を使うことなどが禁止されています。
しかし、暴力的な態度がどういったものなのか、大声がどの程度の声なのか、乱暴な言葉とはどういったものなのか、非常に曖昧です。
そのため、正規に登録している貸金業者の中には、客観的に見て違法な取立をしているというところもあるはずです。
ただ、その数は年毎に減少してきています。貸金業者に対する規制が厳しくなっているためで、以前では大手の消費者金融業者でも、明らかな暴力的な取立てが行なわれていました。
私が消費者金融業者で勤務していた頃、その大手の消費者金融業者の過酷な取立てについて、何回も顧客から相談を受けたことがあります。
1人だけというならたまたまその督促担当者が厳しい人だったんだと思えますが、数十人からその大手の消費者金融業者の同じような話を聞きましたので、会社としてそうした方針でやっているのだと思いました。
その大手消費者金融業者では、返済できないと伝えると、電話越しに大声で罵倒し、それこそ人間のクズだと言ってくるそうです。
さらに、いついつまで待ってほしいと言っても一切応じず、今日の午前0時までに入金しなければ解約として、差押や訪問回収によって目にもの見せてやるぞというのです。
ヤミ金融業者からも借入をしていた人が、あすこはヤミ金融よりも督促が厳しいと言うほどで、テレビCМの印象とはまったく違うようでした。
今は取立てに関する規制がかなり厳しいので、あまりに酷い行為はないと思いますが、それでも完全に暴力的な行為がなくなったとは思えませんし、他でも暴力的な取立をしているところはまだまだあると思います。