暴力を振るわれた人も
ヤミ金融業者の取立てのすさまじさは、マスコミでも紹介されていますので知っている人も多いと思いますが、聞くのと実際に受けるのとでは全然違います。
私は消費者金融業者に勤めていましたが、既存顧客の中にはヤミ金融業者からも借入してしまい、ヤミ金被害に遭っている人がたくさんいました。
私はそうした人からの相談を受けて、ヤミ金融から上手に手を切れるように尽力してきたわけですが、私自身、ヤミ金融の恐ろしさを実感することにもなりました。
ヤミ金融は怖い怖いと言いますが、何が1番怖いかと言うと、やっぱり暴力です。大声でいくら怒鳴られても、勤務先や親戚の家まで嫌がらせの電話をされても、所詮言葉によるプレッシャーです。
でも、実際に暴力を振るわれると、痛いですし怪我をしますし、とても怖いです。
髪根っこを掴まれてドアに頭を何度もぶつけられたという人、顔を殴られて真っ青に腫れ上がっていた人、ネクタイで首を絞められた人など、私はそんな人から話を聞いていたのです。
正規に登録している貸金業者ではせいぜい言葉による暴力ですが、ヤミ金融業者になるとそこに手や足が加わります。
ヤミ金融業者が相手にしている人は返済能力のない人ばかりになりますので、どれだけそういった人からお金を引き出すかがヤミ金融業者の仕事になります。
人間がお金を差し出すときというのは、身の危険を感じたときになると思います。お金よりも自分の体が1番大切ですよね。
ヤミ金融業者から借入すれば、そうした暴力を振るわれることもあるということを、よく覚えておきましょう。