早朝、深夜の取立
貸金業者の取立行為を規制している貸金業規制法では、取立する時間帯を規制しています。
貸金業規制法では、正当な理由もなく、午後9時から翌日の午前8時までの間に、債務者を訪問したり、電話連絡、メールやファックスを送ったりすることを禁止しています。
早朝や夜間の取立は、債務者の日常生活の平穏を著しく侵害すると考えられているからです。
しかし、だからこそ、ヤミ金融業者はその禁止されている時間帯の取立を強化しているのです。
早朝や深夜に取立行為をされたくないから返済をする。もしくは、返済をすることで早朝や深夜の取立行為を防ぐ。そういった思考回路になるのが普通の人間だと思います。
誰だって寝ている時間帯に取立行為を受けるのは嫌ですよね。暴力を振るわれたり、大声で怒鳴られたり、勤務先に乗り込まれたりするよりも、睡眠時間を妨害されるほうがもっと耐えられないという人も多いと思います。
しかも、自分だけならまだしも、一緒に暮らしている家族の睡眠も妨げられるというのは、とても辛いと思います。
ヤミ金融業者の早朝や夜間の取立行為によって、奥さんと子供が家を出て行ったなんてことは、消費者金融業者に勤務しているときにはよく聞きました。
ヤミ金融業者の早朝や深夜の取立は、はっきり言って防ぐ手段は夜逃げぐらいしかないと思います。しかし、夜逃げもタイミングをうまくとらないと、現場を押えられるということもありますので、それはそれで大変だと思います。