債権を買い取ったという通知が届く
自宅に届く不審な郵便物は、督促状だけではありません。現在借金があるという人のところには、債権移動通知が届くことがしばしばあります。
もちろん、借金の返済が長期間滞っていて、相手の債権者からの連絡も無視しているという人の場合には、その債権移動通知は本物でしょう。
ただ、毎月の返済はしっかりとしているし、債権者からの連絡にはいつも応じるようにしているという場合には、悪質業者による詐欺行為の可能性が高いと思います。
嘘の債権移動通知は、「貴殿の債務について、当方が買取いたしました。至急に債務全額の支払いをお願い致します。仮に支払期日までに入金が確認できない場合には、法的手続きを行います」といった感じだと思います。
法的手続きという言葉は、債務者にとっては未知のものになりますので怖いと思います。金融知識のない普通の人なら、債権移動になったのなら仕方がないのかなと、思うこともあると思います。
しかし、安易にその債権移動通知を信用してはいけません。その通知が本物であるのかどうかを、まずは確認することが大切だと思います。
はじめに確認することとしては、債権移動元の貸金業者の名前が記載されているかどうかです。偽物にはそこが抜けていることがほとんどなので、それで偽物を見破れると思います。
また、債権移動通知というのは、債権移動元からまずは送られてくるのが一般的です。まったく自分のしらない業者から通知がいきなり送られてくる場合には、まず悪質業者による詐欺だと思って良いです。
それに、どうしても無視するのが心配な人は、自分が借入している貸金業者に1件1件問い合わせすれば、安心できると思います。