取り込み詐欺について
取り込み詐欺とは、本人が自分に支払い能力がないことを承知していたにもかかわらず、クレジット契約で商品を購入する行為を指します。
この取り込み詐欺で問題となるのが、買取屋が絡んでいるケースです。
買取屋とは、クレジットカードで指定したブランド品などを買わせ、それを買い取ることで利用者に現金を渡す悪質業者のことです。
買取額は購入額の半値以下ということが多いですが、最初に90%や95%という高額で買い取ることを話して利用者を騙します。
利用者としては、買い取ってもらわなければ現金が得られず、不用なブランド品を所持するだけになりますし、買取屋に威圧的な態度で迫れられるということもあって、渋々少額で買い取ってもらうことになります。
そして、購入した金額はクレジットカード会社から後日請求がくると思いますが、それを買取屋に騙されたから支払えないと言うと、取り込み詐欺としてクレジットカード会社に訴えられることがあるのです。
買取屋の被害者なのにと思ってしまいますが、クレジットカード会社では取り込み詐欺として本人を詐欺罪として訴えることになるのです。
以前、同じようなケースで、買取屋に騙された人がクレジットカード会社への返済をせずに自己破産を申立しました。
しかし、クレジットカード会社から詐欺行為による損害賠償請求を受け、それが理由で免責を受けられなかったということがありました。
買取屋に騙された場合には、クレジットカード会社への支払いをしてから、弁護士や警察に相談するようにしたほうが無難だと思います。