年配の弁護士には少し注意
個人再生が開始されたのは2001年です。そして、過払い金返還請求が活発になったのは2005年くらいだったと思います。このように、債務整理の方法というのは、どんどん時代とともに新しくなっています。
2000年の頃は自己破産が債務整理のメインだったのが、翌年には個人再生が開始されて選択の幅が広がり、さらに数年後には過払い金返還請求が第1選択肢となったのです。
私はその時代を消費者金融業者で働いていましたので、新しい法律と時代の流れを日々勉強しなければいけませんでした。
昨日までは通っていたことが、今日からは通用しないということがよくありましたので、常に新しい判例や法律には気を配る必要があったのです。
私の場合はそれが債権者の立場になりますので、それをすることが必然だったのですが、弁護士にはそれは必然にはなりません。
債務整理について新しい知識を得ようが得まいが、それはその弁護士の自由だからです。
そのため、債務整理にあまり興味がない弁護士は、債務整理の新しい知識を仕入れていないことがあります。
本当は個人再生をすれば持ち家を失わなくても良かったということや、過払い金が発生していたのに自己破産してしまったということなど、依頼を受けた弁護士の勉強不足で、良からぬ結果になってしまうこともあるのです。
特に、年配の弁護士の中には、新しいことを吸収するのが苦手な人も多いので、債務整理のように日々進化していくものを依頼する場合には、気をつけなくてはいけないと思います。